FPとセミナーの選び方:その2

FPとセミナーの選び方:その2
公開日:2022/03/30 最終更新日:2022/09/13

セミナーの選び方

前回のFPの選び方に続き、今回はセミナーの選び方についてお話しします。
IT機器の進歩で誰もが気軽に情報発信ができる世の中になりました。特にコロナで将来の不安が増大しセミナー花盛りです。しかし、玉石混合、いろんなものが混じっています。
注意しながら情報を選択してほしいと思います。

不動産投資セミナーの見分け方

僕は専門が不動産ですので不動産投資セミナーの見分け方について例示しておきます。

  1. 会社のポイント
    ①紹介が多いか
    ②自分が話を聞いて楽しいか
    ③しつこくないか
    ④客観的な事実と相違していないか
    ⑤悪い評判はないか
    ⑥セミナー参加を高額商品券などで釣っていないか

    ネットで情報を集め、別の不動産会社や金融機関、既存の顧客、外部の専門家に評判や意見を訊いてみましょう。セミナーがあれば勇気を出して参加してみましょう。
    「百聞は一見にしかず」、セミナーもいくつか聞き比べてみましょう。
    そして、大事なのは「キチンと断る」ことです。話を聞く前にしつこくしないか確認のうえ、付き合いたくないと感じたらキッパリと自分の意思表示をしましょう。
    念のためメモやボイスレコーダーなど記録しておくことをオススメします
     
  2. 講師のポイント
    ポイントを判断するうえで必要なので「資産」「収入」「所得」「CF」について簡単に説明しておきます。

    ・純資産=総資産-総負債
     総資産だけ大きくても負債が大きければ正味の資産は小さいですね。
     総資産だけに惑わされないように。
    ・CF(キャッシュフロー)=総収入-総支出
     所得よりもCFを重視します。投資は経営です。見かけの所得よりもカネが回ることが重要です。
     キャッシュフローと所得について改めて違いをおさえておきます。
    ・減価償却は含まず
    ・借入返済 元金、利息 含む
    *所得=総収入-経費
    ・減価償却含む 借入利息含む
    ・借入返済 元金含まず

    要は家賃がいくら大きくても実際はしんどいんじゃないの?ってことです。

①自社の営業マンか否か
・2室所有しているだけの自社の営業マンがコンサルタントと称して講師
・月30万のCFでFIREなどとうたう
②物件所有の有無 
・FPや税理士でも物件所有していない講師
③収入面だけを強調していないか
・家賃収入だけ強調、CFや所得に触れない講師
④現在進行形かどうか
・金融情勢や価格などの変化に触れず過去の成功体験だけを語る講師

当然、講師は不動産会社からの依頼で話をしています。考慮しつつ受講しましょう。
いろんなセミナーやセミナー広告を見ます。僕よりも規模の小さい講師がほとんでです。その会社との縁であったり、講師料が大事な収入源になっている、そんな風に見ています。
ただし、規模が小さいのが問題だとは思いません。これからの展望を持ってるかが大事だと思っています。今はビンボーでも将来の成功に向かっているか、ですね。

まとめ

*FPとセミナーの選び方のついてお伝えしました。「こんな見方もあるんだー」くらいで参考になれば幸いです。FPを選ぶとともに勉強し、自分自身で判断・選択ができるようにしていきましょう。

専門家のプロフィール

竹下 昌成

竹下FP事務所

TAC講師 大家業メインの完全独立型FP
・完全独立型FPにつき個別金融商品の販売はいたしません
・TAC講師
・CFP 宅建士 貸金業務取扱主任者 住宅ローンアドバイザー スカラシップアドバイザー
・Casket Financial Planning(キャスキット・ファイナンシャル・プランニング)

・得意分野:不動産、住宅ローン
・理論だけでなく実体験や実例に基づいた相談を心がけています。
 サラリーマンや個人事業主、会社代表者としての経験、通算5億円の借入経験、銀行やリース会社での勤務経験など幅広い知識でかしこく生きるお手伝いをさせていただきます。
・30歳から不動産投資開始。現在の所有室数59室、年間家賃収入4000万円。
 元サラリーマン大家さんでしたが今はのんびりと過ごしています。
・タマホームFPとして相談実績600件超
・家を買おうかな、と考え始めたら不動産屋さんや住宅展示場に行く前にご相談を。
 予備知識を持って住宅営業マンと話をすることをおすすめします。
・2021年4月 新サービス開始
Casket Financial Planning
キャスキット・ファイナンシャル・プランニング(商標登録申請中)
”入棺体験×FP ”
実際に棺(ひつぎ)に入ってみて自分を見つめなおすきっかけに。
企業・教育機関・各種団体へ出張いたします。